便秘と薬

食物繊維は便秘に良いっていう話は誰もが聞いたことがあるはず

でも、食物繊維を摂っても便秘が治らないって人いませんか?便秘の種類によっては食物繊維を摂り過ぎない方が良いタイプの便秘もあります。

自分の便秘のタイプを知ってそれに応じた対処をしましょう。

便秘の種類-怖い器質性便秘

便秘には大きく分けて生活習慣が関係する「機能性便秘」と重大な病気が原因で起こる「器質性便秘」があります。

器質性便秘は腸管内が病気になっている状態で、腫瘍ができたり腸管が狭くなったりして腸管の周辺臓器が圧迫され便がスムーズに出ない状態の便秘です。

この場合は腹膜炎、腸閉塞、子宮筋腫なども考えられるので、すぐに病院で診察を受けてください。自分で判断して市販の便秘薬などで済ませていると大変なことになります。

機能性便秘には他の病気の治療薬薬が作用する薬剤性便秘、旅行などの環境変化のストレスで起こる急性便秘、腹筋力の衰えで起こる弛緩性便秘、精神的なストレスで起こるけいれん性便秘、便意を我慢しすぎることによって起こる直腸性便秘があります。

他の薬の副作用かも!?薬剤性便秘

薬剤性便秘とは薬の副作用によって起こる便秘です。薬は効果がある代わりに副次的な副作用を起すものもあり、便秘をまねく副作用がある薬も存在します。

便秘を起す副作用がある薬として

  • 抗コリン薬 主に副交感神経抑制が目的
  • 抗うつ薬
  • 抗精神病薬
  • 血圧降下剤
  • モルヒネ
  • 利尿剤

などがあります。

薬剤性便秘になりやすいのは病気が多い高齢者が多く、それだけたくさんの薬を常用しています。

薬を飲み始めて便秘になった場合は、下剤や浣腸に頼るのではなくまずその薬をもらったお医者さんに相談しましょう。

環境変化から起こる急性便秘

旅行や友達に行った際にトイレに行かなかったなどの経験は誰しもがあるはずです。

腸は人間の臓器の中でも、非常に敏感で病気の種類も多い臓器です。腸内細菌の変化も関係しますが、急性便秘の場合は一時的なものが多いので、あまり心配せず普段どうりに生活をしていれば治ることもありますので深く考えずにおきましょう。

長い間便秘が続くようであれば、他の原因も考えられますのでまずは生活習慣の見直しと軽い運動を始めましょう。

高齢者に多い弛緩性便秘

弛緩性便秘は、おなかが張っているのに排便が出ない症状で、腹筋力の衰えにより腸のぜん動運動が弱くなり結腸内に便が停滞するのが原因です。

この便秘は筋力の弱い高齢者や出産後の女性に多いのが特徴です。

まずは運動不足を解消し、腹筋などを鍛えることが先決です。さらに食物繊維をたくさん摂取して腸のぜん動運動を助けましょう。

ストレスが原因のけいれん性便秘

旅行などの環境変化によるストレスではなく、仕事や普段の生活の慢性的なストレス状態に陥るとけいれん性便秘になります。

けいれん性便秘はストレスなどで腸のぜん動運動が強く起こりすぎて腸管が収縮しすぎるのが原因です。

この場合、ウサギの糞のようなコロコロした便になったり、下痢と交互に便秘が起こったりします。

けいれん性便秘の方は、食物繊維をとりすぎると腸を刺激しすぎる場合があるので、過剰に摂取は控えるようにしてください。

女性に多い直腸性便秘

直腸性便秘は主に便意を我慢することにより、直腸の感受性が低下し便意が起こりにくくなる便秘です。この便秘は直腸まで降りてきているのに便意が無いのが特徴です。

女性に便秘が多いのは女性には黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンがあり、妊娠などでは非常に重要なホルモンですが、この黄体ホルモンが腸のぜん動運動を抑制する働きがあるため、便秘になりやすいとされています。

また、女性は外出先で便意を我慢したり過度のダイエットによって十分食物繊維を摂らないことなどで便秘が起こりやすくなります。

排便には個人差があり、必ず1日1回である必要はありません。

しかし、便秘を甘く見てはいけません。

女性の死因の一位は大腸がんなのです。

2~3日に一回、一日2回以上でも、自分自身が不快さや体の異常を感じなければ問題ありません。

便秘になったとしても、すぐに下剤などに頼らず規則正しい生活と少しの運動を心がけて見てください。

ストレスも大敵ですので、心配せずに毎日楽しく生きることも大切です。