風邪を引いた女性最近よく聞く「免疫」ということば。

でも、IGE、T細胞、マクロファージなんて難しいことばばかり並んで結局よくわからないってことが多いですよね。

免疫力は風邪やアレルギーから私たちを守ってくれる防御システムです。

実は、大きく見ると免疫のことがわかってきます。

それぞれの免疫の役割を勉強しましょう。

免疫は血液に宿る

免疫のお話をするには、血液のことを理解しなくてはいけません。

血液とは液体だということは、皆さんご存知だと思います。

血液の中には「たんぱく質」と「血球」が含まれています。

血球は「赤血球」、「白血球」、「血小板」の3種類に分かれていて、その中でも「赤血球」が圧倒的に多いのです。

赤血球の役目は、体全体に「酸素」を運ぶのが仕事です。

全身に血液が流れ、酸素が運ばれることによって私たちの体は活動しているのです。

血小板は怪我をしたときなどに、かさぶたをつくってくれます。

白血球が免疫に関係します。

白血球も3種類にわかれる

白血球は大きく分類すると、「顆粒球」、「単球」、「リンパ球」にわかれます。

顆粒球は、病気のもとになる細菌などの病原菌を見つけると「直接」攻撃をしかけ、食べて消化します。

単球の有名なものではマクロファージという細胞があります。

日本語では大食細胞とも呼ばれ、細菌などの病原菌を食べてしまうのです。

顆粒球と単球は病原体に対して「直接」攻撃します。

残りのひとつのリンパ球はこの二つとは違う戦い方をするのです。

リンパ球も3種類にわかれる

リンパ球は色々ありますが、大きく分けると「T細胞」、「B細胞」、「NK細胞」の3種類にわかれます。

T細胞は破壊屋さん

一番割合が大きいのはT細胞で、リンパ球の7割を占めます、

T細胞も3種類にわかれ「ヘルパーT細胞」、「キラーT細胞」、「サプレッサーT細胞」にわかれます。

ヘルパーT細胞は、抗原を見つけたときにキラーT細胞に命令を出す細胞です。

キラーT細胞は命令がくると、自分の数を増やしてその抗原がくっついた細胞ごと破壊します。

抗原とは体の「外」から入ってきた人間の身体に悪影響を及ぼすものです。

細菌やウイルスはもちろん、花粉や食べ物の成分も含まれます。

もうひとつのサプレッサー細胞の働きは、実はまだよくわかっていませんが、他のT細胞が起こした免疫反応を抑える働きをしているのではないかと考えられています。

B細胞は抗体をつくりだす

実は先ほど登場したヘルパーT細胞はキラーT細胞と同じように、このB細胞にも命令を出しています。

B細胞は抗原が入ってきたときに、ヘルパーT細胞から命令をうけどんどん分裂し「抗体」をつくります。

この抗体は抗原とくっついて、抗原をやっつけて体から追い出してしまうのです。

ウイルスの病気などで、一度かかると2回目にかからないのはこのB細胞がそれを覚えていて、同じウイルスが身体に入ってきたときにそのウイルスをやっつける抗体をつくってくれるからなのです。

NK細胞は細胞をまるごと破壊する

NK細胞はナチュラルキラー細胞とも呼ばれる細胞です。

NK細胞はウイルスや細菌に感染している細胞を見つけると、すぐにその細胞をまるごと破壊します。

時にはがん細胞も破壊してくれるのです。

NK細胞は1986年に発見されたばかりで、実はくわしくはわかっていないそうです。

少しは免疫のことをわかっていただけたでしょうか?

それぞれの働きの微妙な違いがあるんです。

腸内環境と白血球の関係

血管は全身をめぐり血液を届けます。

体のどこかで悪い部分が出たり、ウイルスやアレルギーが進入するとそこに届いている血液の白血球が戦うのです。

これまで血液の話をしてきましたが、人間の腸には免疫機能の60%があるといわれています。

実はこの免疫を担う白血球ですが、腸でつくられているという学説と骨の中の骨髄でつくられているという二つの説があります。

実際どちらでつくられているかの結論は出ていませんが、どちらかといえば骨髄で作られているという説が有力です。

じゃあ腸内環境は関係ないのではと思われる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、骨髄でつくられている説の中身をみると、実は腸を支える腸骨で50%の白血球がつくられているとされています。

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腸骨をつくるカルシウムや他の栄養を吸収するのは腸です。

それは間違いありません。

あくまで仮説ですが、腸内の吸収した栄養は、そのそばにある腸骨で白血球をつくる栄養になるのではないかと考えています。

つまり、骨髄免疫説も腸内免疫説もどちらも正しいのではないかと私たちは考えています。

最近はガンの治療法のひとつの免疫療法が、一部保険適用になるなど免疫はこれからも注目される人体の防御システムです。

1日も早く詳細がわかって欲しいものです。