御嶽山

※以前はこんなにキレイな山だったのに・・・

今なお捜索が続く御嶽山の噴火の被害。亡くなられた方には心よりご冥福をお祈りいたします。

警察や消防、自衛隊の方も台風も迫っていますし、二次災害の危険もありますので十分に気をつけてください。

10月11日の産経新聞の夕刊で「降灰 広がる健康不安」との見出しで、麓の児童のせきの被害が増えているとの報道がありました。

火山灰は近隣の住民だけでなく風などの影響で広範囲に及ぶこともありますので、火山灰の健康への影響を知っておいて損はありません。

日本は火山大国で100を越える火山があります。

これまでの噴火からの健康への影響を調べてみました。

火山灰の健康への影響

火山灰は灰という名前から、燃えカスのようなイメージをもっている方もいるかもしれませんが、火山灰の正体は軽石や岩石が細かく砕かれたもので、ふわふわしていますが顕微鏡で観察すると角が尖っていてそれが肺や目を傷付けてアレルギーや炎症を引き起こします。

国際研究チームによると、火山灰にはPM2.5のほかに、毒性が強い酸化鉄や鉱物のクリストバイライトが含まれています。しかし、降灰量と健康被害の定量的な関係は詳しくはわかっていません。

しかし、健康被害を訴える人がいることは事実です。

火山灰が健康に与える影響は箇所は大きく分けて3つあります。それは呼吸器系、目、皮膚への影響です。

呼吸器系への影響

子供用のマスクを使おう

火山灰粒子が非常に細かい場合などは大量の火山灰を吸うと、健康な人でも、 せきの増加や炎症が発生します。一般的な急性症状は次のようなものがあります。

  • 鼻の炎症と鼻水。
  • のどの炎症と痛み。
  • 呼吸器系の基礎疾患がある人は、火山灰を吸うと数日間せき、たん、息切れを引き起こし症状が悪化する可能性がある。
  • 息苦しくなる。

 

まためったに起きないことですが、火山灰に長期間さらされることにより深刻な肺の病気になる可能性があります。

最も危険度が高いのは、ぜんそくや気管支炎、肺気腫など肺に問題を抱える人々ならびに深刻な心臓疾患のある人々です。

なぜなら火山灰粒子の角が気道を刺激して収縮させます。そして、すでに肺に問題がある人々の呼吸をさらに困難にします。

細かい粒子によって気道内面での分泌も多くなり、せきが出たり、息苦しくなったりする原因にもなります。

特に子供の場合、外で遊んでいる間に大量の火山灰を浴びる可能性が高く、この傾向が顕著です。

それまでにぜんそくになったことが無い人でも、降灰後にぜんそくになる人は少なくありません。

目への影響

メガネをかけよう

初めにも書いたとおり、火山灰は極小さな石で鋭利な角を持っています。

それが目に入りこすると目に引っかき傷ができ、角膜剥離や結膜炎を生じます。

この症状は特にコンタクトレンズを使用している人に多いようです。目の症状には以下のようなものがあります。

  • 目に異物が入っているように感じる。
  • 目の痛み、かゆみ、充血。
  • ねばねばした目やに、涙。
  • 角膜剥離、擦り傷
  • 急性結膜炎や眼球を取り囲む結膜のうの炎症。

 

火山灰が目に入った場合は擦らずに水で洗い流しましょう

皮膚への影響

普通植物などが燃えた灰は炭酸カリウムや炭酸ナトリウムが含まれ、一般的に灰はアルカリ性というイメージがありますが、火山灰は石が細かくなったものなので噴火の際に二酸化硫黄や硫化水素、二酸化炭素などの火山ガスが含まれていて強酸性になります。

ですので、火山灰が皮膚に触れると炎症を起す場合があります。火山灰が皮膚に及ぼす症状は以下のようなものがあります。

  • 皮膚の痛みや腫れ。
  • 引っかき傷からの二次感染。

火山灰粒子は非常に細かいので、皮膚だけでなく衣服などにも付着しますので注意が必要です。

桜島付近の人から学ぶ火山灰対策

桜島は国内で20世紀最大の噴火だった大正噴火(1914年)から100年を迎えます。

現在日本、イギリス、インドネシア、メキシコの研究者たちによって世界的ガイドラインをつくるために桜島で調査が行われています。

100年間家族と過ごしている人の火山灰対策をご紹介します。

  • マスクでまずは鼻と口への進入をブロック。
  • 火山灰がひどく、マスクが無い場合はハンカチを水でぬらしてマスク代わりに。
  • 火山灰が降っているときは雨傘が必要
  • 帽子をかぶる。
  • コンタクトを外し、眼鏡にする。
  • 窓やドアは閉める。
  • 洗濯物は外に干さない。
  • 噴火で交通マヒした時のために食料を備蓄する。
  • 火山灰はすぐにつまるので、水で流さす掃除機で吸ってから捨てる。
  • 農作物についている火山灰はすぐに洗い流す。
  • 子供には子供用のマスクを買ってあげる。
  • 火山灰が巻き上がっているときは、かけっこや激しい運動をさせない。動き回ると呼吸が深くなり、小さな粒子が灰の億不覚まで入ってしまいます。

火山灰を少し吸い込んだからといって、すぐに何か炎症を起すわけではありませんが、子供に必要以上に火山灰を浴びせないように、小さいお子さんには火山灰の清掃などをあまり手伝わせないほうがいいです。

火山灰も花粉と同じようにアレルギー症状が出るとの報告もありますので、十分に注意しましょう。

国際火山災害健康リスク評価ネットワーク 火山灰の健康影響