ヨーグルトやサプリメントに入っている乳酸菌やビフィズス菌は種類によりますが大まかに言うと働く場所が違います。

乳酸菌は酸素があるところでも生存できますが、ビフィズス菌は酸素があるところでは生存できないという性質を持っています。

つまり、私達が酸素を吸う口に近い小腸では乳酸菌が働きやすく、口から一番遠い臓器の大腸は酸素が少なくビフィズス菌が働きやすいということになります。

食べ物の消化と吸収のメカニズムからそれぞれの役割を考えてみましょう。

消化のメカニズムー食べものは胃と十二指腸で消化される

臓器

まず食べ物とは基本的に「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」「ミネラル「食物繊維」「水」の合成物質です

各臓器によって消化されるもの、吸収されるものは違います。

食べ物が口に入ると唾液によって炭水化物が麦芽糖に分解されます。

ですので、お米を良くかむと甘みが味わえるということです。

それから食道を通り胃に到達すると、胃液によってたんぱく質がポリペプチドというものに分解されます。

胃液は強酸性で胃のぜんどう運動とともに食べ物をおかゆ状にします。

その後十二指腸にいき、胆汁酸とすい臓から膵液が送られることによってによって食べ物をドロドロに溶かし、先ほどのポリペプチドをアミノ酸に、麦芽動をブドウ糖に、脂質を脂肪酸に分解します。

この消化のメカニズムによって、この後の吸収をしやすい状態にします。

吸収のメカニズムー小腸は栄養の吸収、大腸は水分とミネラルの吸収

小腸では分解されたアミノ酸、ブドウ糖、脂肪酸や水分のほとんどが吸収され、その栄養素を肝臓に送り肝臓で解毒され、全身に運ばれていきます。

つまり吸収のほとんどは小腸で行われます。

しかし、小腸内の悪玉菌が増えすぎると小腸の動きを阻害し吸収がうまくいきません。

また花粉症と乳酸菌のメカニズムで少し書きましたが乳酸菌が免疫力向上やアレルギーに役立つのも、小腸が体全体の60%の免疫細胞が集まっている場所なので、乳酸菌を摂ることにより善玉菌を増やし小腸が正常な状態なると免疫力が高まるというわけです。

小腸を通ると最後に大腸に到達します。大腸では小腸で吸収しきれなかった栄養素やカリウムやナトリウムなどのミネラルが吸収されます。

そして、まだ食べ物はドロドロになっている状態なので、大腸で体から排出されやすいように水分が吸収され便の調節をします。

口から大腸までは約7メートルぐらいの距離があるので、大腸はほとんど酸素が無い状態です。

ここで、酸素が苦手なビフィズス菌が活躍するのです。

乳酸菌や酸素を好む菌もいないわけではないですが、その数は激減します。

善玉菌であるビフィズス菌が大腸内で優勢になると、大腸の動きが正常な状態になり便秘や下痢がなおります。

下痢がつづくと脱水症状になったり、便秘でむくんだりするのは大腸内の水分吸収が主な原因です。

体内に水分が吸収されないので、それが体の外にそのまま排出されるのが下痢で、腸内に食べ物のカスが長くとどまり体が水分を吸収しすぎてしまうのが便秘のむくみにつながると考えられています。

 

このように、乳酸菌や、ビフィズス菌は働きやすい場所が違うのです。

最近は「腸に届くという」ことばで腸はひとつにまとめられることが多いですが、腸とつく臓器は十二指腸、小腸、大腸をはじめたくさんあるので、皆さんの心配な場所を特定しその部分にあった乳酸菌やビフィズス菌を摂りましょう。

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