新卒の社員の方も4ヶ月ぐらい働いていると、そろそろ仕事がつらくてやめてしまう人が出てくる時期ですね。
環境が今までと変わり、たくさん勉強をしているとストレスに耐え切れなくなりつらくなってしまいます。
「腹の虫が収まらない」、「お腹いっぱいで幸せ」、「腹が立つ」などの言葉があるように実はお腹で気分や感情が決まることがあります。
これには腸内細菌が関係しているのです。
幸せ物質と呼ばれるドーパミンやセロトニンは実は腸内細菌がつくっていることが明らかになっています。
セロトニンは強い神経伝達物質で、これが不足するとうつ病や不眠症などの睡眠障害になりやすくなります。
ドーパミンは意欲や快感をコントロールする神経伝達物質で、運動調節や学習に関係があります。
幸せホルモンのつくり方
セロトニンやドーパミンをつくるのに、必要な材料があります。
それは、必須アミノ酸と呼ばれるトリプトファンやフェニルアラニンです。
これらはたんぱく質から合成され、肉や魚、卵や大豆に豊富に含まれています。
肉を食べたら元気になるという人もいますが、それはこれらの必須アミノ酸が含まれているからなのです。
これらの物質から、腸内細菌がセロトニンやドーパミンの素となる物質を作り出し、それが脳に送られドーパミンやセロトニンとして伝達されるのです。
腸内細菌がいないと栄養がある食べ物を食べても意味がない
人間の消化液にはビタミンをつくるチカラがないのはご存知ですか?
動物はもともとビタミン類を自分の体内で作り出すことができました。
それは草食動物や肉食動物などの単一の食べ物しか食べない動物がいることを考えればわかると思います。
人間は進化していくうちに、野菜や果物や肉などを豊富食べれる環境にあったため、自分の体の中でビタミンを合成する能力がなくなっていったと考えれています。
まずは発酵食品やヨーグルトを食べて、腸内環境を整えましょう。
ストレスを感じすぎると腸内環境が悪くなる
腸内環境が感情をつくっていると説明しましたが、逆に感情が腸内環境をつくっている場合もあります。
例えばストレスを感じすぎると、腸はその不安を打ち消そうとセロトニンをたくさん分泌しようとします。
セロトニンを分泌しようと腸が活発に活動しすぎて、不規則な収縮を繰り返し下痢になりやすくなります。
また、宇宙飛行士など極度の不安と緊張にさらされている人は、腸内に悪玉菌のバクテロイデス菌やクロストリジウム菌が異常に増えるというデータがあります。
どんなにトレーニングを積んだ人でもストレスを受けつづけると腸内環境が悪化してしまうのです。
忙しい人の腸内環境の整え方|緑茶を飲む
仕事を始めると忙しくて、食事を取る暇もなかったり、インスタントラーメンだけで済ませたりすることが多くなってしまいます。
そうすると腸内環境が悪化し、さらにストレスで悪玉菌が増えるという悪循環に陥ってしまいます。
忙しいときには、朝は必ず飲むヨーグルトを飲んで乳酸菌を補給する。
また腸内細菌の餌となる食物繊維を摂る事を意識してください。
夜は弁当と一緒にこんにゃくやきくらげといった食物繊維が豊富なものを食べてください。
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」をバランスよくたべましょう。
水溶性食物繊維を摂るのはこんにゃくが一番おすすめです。
不溶性食物繊維を摂るならきくらげなどのきのこ類や緑茶や紅茶にも多く含まれているので食事のときに一緒に飲むようにしましょう。
会社に来てすぐにコーヒーを飲むのではなく、緑茶や紅茶を飲んでみましょう。