ビフィズス菌とは乳酸や酢酸といった有機酸を生成し、悪玉菌の増殖を防いで腸内環境を整え様々な生理機能を発揮します。

悪玉菌の増殖を防ぐために善玉菌と呼ばれるのです。

特にビフィズス菌が生成する酢酸には強い殺菌力があり、悪玉菌の繁殖を抑制すると考えられています。

酢酸はお酢を飲むことで体に取り入れることはできますが、お酢は消化の途中で胃や小腸に吸収されるため大腸に届きません。

大腸で悪玉菌を増やさないために酢酸を生成するビフィズス菌を増やすことが重要なのです。

ビフィズス菌と悪玉菌のデータ

この他にビフィズス菌は葉酸などのビタミンB群を作る作用があり、栄養素の吸収を高める効果もあります。

またインフルエンザなどに対する感染防御作用や抗腫瘍作用、免疫調節作用、血中脂質改善作用などが研究されているビフィズス菌もあります。

ビフィズス菌がつくる酢酸には、強い殺菌力や腸の粘膜を保護する作用があり、特に酢酸を作る能力が高いビフィズス菌では病原性大腸菌O157などの予防効果があることが知られています。

ビフィズス菌を体で増やすためには、生きたビフィズス菌をたくさん摂取することが大切だということも常識になってきました。

しかし、ビフィズス菌は1週間ほどで体外に排出されるので、毎日継続して摂取することが大切です。

ヨーグルトからビフィズス菌はつくられない

ビフィズス菌というのは、ビフィドバクテリウム(Bifidbacterium)属に分類されている菌の総称で、ビフィズス菌は人間や動物の腸内から見つかっています。

ビフィズス菌入りのヨーグルトがたくさん発売されているので、ヨーグルトの発酵過程でビフィズス菌もできるイメージがありますが、ビフィズス菌は後から菌のみをヨーグルトに付加しているのです。

実は食べ物から見つかる乳酸菌はたくさんありますが、ビフィズス菌は人間や動物の腸内からしかほとんど見つかっていません。

おそらく、ビフィズス菌は偏性嫌気性という酸素があると生育できない性質を持っているからだと思います。

しかし、たくさんの研究者やメーカーの努力によって生きたビフィズス菌を腸まで届けることができるようになりました。

ビフィズス菌は現在は約30菌種に分類されていますが、人間の腸内からはおよそ10種類の菌が見つかっています。

その中の大体2~4種のビフィズス菌が人の体内にいます。

人間の腸内の約1000種類ぐらいの腸内細菌から比べるとビフィズス菌の種類は少なく感じますが、たった10種類でも人によってすんでいるビフィズス菌の種類が異なります。

ちなみに、人間の腸内にいるビフィズス菌は他の動物の腸内からはほとんど見つかっていません。

ですので、動物の腸内から見つかったビフィズス菌は人間の腸内にはすみつかないと考えられています。

よく「ヒトにはヒトのビフィズス菌」というキャッチコピーを聞きますが、それは上記のことが理由なのです。

ただし、メーカーや研究者によって考え方は違うので、みなさんは色々試して自分に合うビフィズス菌を見つけてください。